「しゃびしゃび」を共通語に変換するには「しゃばしゃば」とするのが妥当な線であろうが、実は微妙に異なる点があり「しゃびしゃび」=「しゃばしゃば」とはならないような気がする。
例えば
しゃばしゃばしてる
これを
しゃびしゃびしてる
とはならない。違和感を感じる。
〇〇がしゃびしゃび しゃびしゃびな〇〇
などといった使い方が一番多く使われ、使いどころの汎用性が少なく「しゃばしゃば」とは若干異なる気がする。
「しゃばしゃば」は関西方面「しゃびしゃび」は東海辺りの方言とされてるようなので三河や尾張ではこういった違和感はないのかもしれないが。
意味的には遠州弁では本来あるべきはずの形よりも水っぽくなってる様を指す言い回しである。
蛇足だが道がぬかるんでるような場合
道んしゃびしゃび
とは言わず
道んじゅるいとなる。
このようになんでもかんでも「しゃびしゃび」を使うわけではなく、使いどころだけでなく使う対象においても遠州弁の「しゃびしゃび」は汎用性に乏しいところではなかろうか。
じゃあどういう対象において使われるんだと聞かれてもそこは曖昧で屁理屈をこねにくい(まあ単に研究不足なんだろうけど)。