遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「いやいやそうじゃなくて」とかの「いやいや」とは全く異なる遠州弁における「いやいやあ」。イントネーションは説明が難しいのだが「いやいや」とは全く異なる。
「いやいやあ。なんでそんなことしなきゃかんよを。」
などという風に使うもので、訳すとしたら「冗談じゃない」・「御免こうむる」辺りのニュアンスになろうか。基本男女共用であるが頻度からしたら女性言葉かも。男の場合は「いやだね」を使うことが多いかも。
非常に感情的理由で突き放すような拒否の言い方である。これを説得するのには理屈や道理では理解してくれないので大層骨が折れるところである。
呆れた感じだと「あんたねえ」(あのねえ)を使うことが多く、「いやいやあ」の方が憤りつつきっぱり拒否するという勢いが増す。「いやいやあ」と言われた方は身も蓋も無い空気感が漂うことが多いので気まずくなるか喧嘩腰になるかのどちらかになる可能性が高い。
例文
「ほいじゃあ次の当番は○○さんにやってもらわすかねえ。」
(それでは次の当番は○○さんにやっていただきましょう。)
「いやいやあ。なんでまたやらにゃかんよを。こないだやったばっかじゃん。新入りだからっつってこき使うのやめてやあ。」
(冗談じゃないよ。どうしてまたやらなくちゃいけないんですか。この間やったばかりじゃないですか。新入りだからっていってこき使うのはやめてよ。)
「あんたねえ、こないだって去年のこんじゃん。」
(この間って、それは去年の事でしょうが。)
「そうだよっ。人数からしたら順番変じゃん。」
(そうだよ。でも人数からしたらこんな早く巡って来る筈ないでしょうが。)
「はあ一巡しただよ。だで今度また新しく巡るじゃん。」
(もう一巡し終わったの。だから今度から新しく巡るんじゃないの。)
「だからつってなにも自分最初にしんでもいいじゃんかあ。」
(だからといってなにも私が最初ということにしなくてもいいじゃないですか。)
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