遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「いらんこん」は「いらぬ」+「こと」の合わせ技。
意味としては余計な事・余分な事。
「いらんこんせるじゃないに。」で「余計な事するんじゃないよ。」
「いらんこん」には二種類あって、ひとつ目は言う本人にとって障害・邪魔となる行為を指す事が多く、こう発したら若干怒ってるんだなと読んだ方が無難である事が多い。「いらんこんせんでどけ。」(邪魔だからどけ。)。
二つ目は無意味・無駄な事というもの。(自分にとっては)どうでもいい事という場合で使われる事もある。「いらんこんしてんでこっち来。」(遊んでないでこっち来なさい。)注、「来」は「き」でも「こ」でもどっちでも。
自分に関わりあいがある場合にはひとつ目の意味で直接自分に関わりあいがない場合についてはふたつ目の意味で使われる傾向にある。
どちらにしても相手がムッとするものである事に変わりはないので使わないに越したことはない言い回しである。
「いらんこん」より迷惑度が下がる言い方としては
「しょうもないこん」。訳すと「くだらない事」。これだと若干だが角は立ちにくい。
他の言い方としては
「どうでもいいこん」。訳すとしたら「いまやらなくても(後回しにしても)いい事」。しかしこれもどちらかというと角が立つ。
例文
「やあ、いらんこんしてんでこっち来ててんだえやあ。」
(お~い無駄な事してないでこっちに来て手伝えよ。)
「なにこいてるだあ。どこがいらんこんっつうだあ。」
(何を頓珍漢な事言ってるんだ。どこが無駄な事っていうんだよ。)
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