遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
漢字で書くと「畔」となる。田んぼの畦道という「あぜ」と言う意味が共通の語。辞書等では田と田の境・あぜ、とかいう意味になっている。
遠州ではそういう意味からは飛躍して田んぼだけでなく隅っことかはじっこ・かどっこなどと言う意味で使われている。
「道のはじっこ歩きなさいよ」を遠州弁にすると「道のくろ歩けやあ」となる。
「たんすの角につまづいてなんか怒れる」だと「たんすのくろけっからかいてやっきりこくやあ」となる。
余談だが、「畔柳さん」を「くろやなぎさん」と読める人は意外といない。完璧に話し言葉であって書き言葉では「くろ」という表現はしないからだろうかな。
例文
「あんたあ、まめに掃除してる?」
「してるよ。」
「うそこいちゃかんて。にしちゃあほれえ見てみっせえ、くろの方埃浮いてるらあ。」
「しょんないじゃん、掃除機届かんだもんで。」
「届かんだじゃないってアンタ。埃吸うの体に良くないだで、ホントちゃんとしんとかんて。」
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