遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
以前記事にした「たげた」の変化バージョン。広範囲で使われる言い回しだろうけど遠州でも使うよということで記載。
「たげない」(~してあげなよ・~してあげなさい)
「やってあげなよ」だと「やったげない」という風になる。
「~してあげないのか」という場合には「だげんだか」・「たげんだけ」と「ない」が撥音便化することがある。もちろん「たげないだか」・「たげないのか」という言い方も存在する。
例文
「ほら、重そうに荷物持ってるじゃん。ちっと持ったげない。」
(ほらあ重そうに荷物持ってるじゃないの。ちょっと持つの手伝ってあげなさいよ。)
「え~腰おやしそうでやだよ。」
(え~腰壊しそうでいやだ。)
「若いだになにじじくさいことゆってるよを。」
(若いのに何を年寄りじみた言い訳してんのよ。)
例文音声はこちら
共通語の使い方の「~してあげない」という意味使いの
「頭来たで、やったげないよ~だ」
みたいな使い方もするところである。特に混乱してどっちの意味なのか分からなくなるという事はない。