遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「だよね」とかいった意味。厳密には訳しにくい。
「やるだいね」だと「やるだよね」となる訳だがこれだけだとなんのこっちゃという話しである。
「どっちかっつったらきいないほうがすきだいね」
(どちらかといえば黄色い方が好きなんだよね)
「あっちゃん今日は行くだいね」
(あっちゃん今日は行くんだよ)
「ほんたあそうした方がいいだいね。でもまあしょんないかあ。」
(本当はそうした方がいいんだけどね。でもまあ仕方ないか。)
「つうこんだいね。だでやめにしまい。」
(という事だよね。だから止めにしようよ)
といった風に文章によって微妙にニュアンスが変化する。従って単純に「だよね」の「よ」がい音便化した表現という訳にはいかないところである。
どれにも共通してる部分を探すと、相手が同調・承諾・納得してない状況において自分はこうという結論・意見・感想とかを有しているけどということを控えめに伝えるといったところが共通してる部分であろうか。
つまりあくまでさりげなく自分の意見・意思を述べているということ。
似たような表現では「だあね」・「だあれ」というのがある。
「だあれ」は「やるだあれ」(やるに決まってるだろ)といった強要・意見の押しつけといったニュアンスが強い。
「だあね」は「やるだあね」(やるということだね)といった軽い強要というニュアンスでどちらも相手の意思は無視といった勢いで、「だいね」はこちらの意思を伝える程度(要望に近い)という勢いの違いがある。
例文
「今日はこんくらいにしときまい。」
(今日はこれくらいにしとこうか。)
「はいねだいね」
(あいよってなもんだね。)
「何が『はいねだいね』だあ。まだやり足らんだ?」
「そんなこたねえよを。逆じゃん。やっとこさ終いだもんで喜んでるじゃん。」
例文音声はこちら