遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
仲間はずれ・除外・除く・外す(はずす)という意味で使われる。はぶく(省く)の親戚か?意味は全然違うけど。
「はぶさす」で「省く」という事になる。
「そんなねえ はぶせにしんだっていいじゃん。入れたげない。」
(そんなねえ仲間はずれにしなくたっていいじゃないの。入れてあげなさいよ。)
差別的な表現として使われているのではないのでお間違いのなきよう。
「3人一組でチームつくるとはぶせんでるにい。」
(3人一組でチーム作ってくと余る人が出てくるよ。)
「あんたねえ、おんなし食べもんなんだからきゅうりをはぶせにしんで全部食べなさい。」
(ほらあ、同じ食べ物なんだからきゅうりだけ残さず全部食べなさい。)
例文音声はこちら
「はぶせ」であって「はぶす」・「はぶされ」とかいう変化はない。「はぶせにする」・「はぶせにされる」という風になる。
「はぶせ」自体「仲間はずれ」という意味合いなので「仲間はぶせ」という言い方は存在しない筈なのだが実際にはある。「味方はぶせ」とか「メンバーはぶせ」とかいう言い方はされていない。
補足。
「はぶせ」という言葉は差別する言葉では無い。
「はぶせにされる」で「仲間はずれにされる」
「はぶせにする」で「除外する」
「はぶせになる」では「除外になる」
「はぶせが出る」で「余りが出る」
合ってるかどうかは定かではないが意味から想像するに共通語での「省く」(はぶく)というのに近いので「はぶせ」は「省せ」という字が当てはまるのではないかと思ってる。
人に対して使われればそこはやはりいい言葉とはならないが
「はぶせ」は物に対しても使われる言葉であり、そういう場合には差別もへったくれもないわけで
繰り返しになるが「はぶせにする」という行為は別にして「はぶせ」という言葉自体は差別を意味するものではない。