遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「やっきり」を擬音風に説明すると「い~」である。
決して「き~」といった神経質的なものではない。
直訳?的にいうと「むかっ腹が立つ」であるが、勢い的には「参っちゃう」というもので「頭に来る」手前といった感じであろうか。まあ時として手前の境を越えていたりもするが。
ともかく、それに「こく」・「する」が足されて「やっきりこいちゃう」などとなって
「もう参っちゃうよ」とか「堪らないよ」とかいった限りなく愚痴に近い苛立ちを表現してるということになる。
共通語で近いのは「苛立つ」とか「むかつく」辺りであろうか。
別の言い方と較べてみると
「やいやい」は共通語に直すと「あ~あ」といった嘆きに近いもの。他人に向かって発するものではなく自分に向けて発しているものという事が多い。自分がミスを犯した際に多く用いられる。
「どあたまくる」は「ど頭来る」で訳すと「怒り心頭」といったものになるが実際のところは「むかつく」程度のもので怒りに火が点いてるものではない。ただし相手の対応によっては喧嘩・衝突に発展する可能性はある。
「おこれてくる」は「怒れてくる」と書けて「怒りが込み上げてくる」といったものであり、これに「ど」を足して「どおこれてくる」となると憤慨きわまりないといった趣となる。一触即発な感じが醸し出される。
「往生こく」。「やっきりこく」よりも「あ~あ」という嘆き度合いが強く「やいやい」は自業自得気味だが「往生こく」は自分以外の要因で自分が苦しむことになったことを愚痴っている。
「やっきり」は「怒れる」と「滅入る」の中間のような感情といえなくもない。もっとも限りなく「怒れる」の方に寄っているが。