遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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収拾がつかない・乱雑だという散らかる様に愛想をつかした時に発する言葉。
男言葉で女性が使う場合及び正しく(?)は「らんごくない」となる。
「はあもう次から次へともうくっちゃんくっちゃんでホントらんごかない。」
(次から次へと何かが追いつかず収拾がつかないで嘆いている。)正直共通語にしようがない。直訳すると多分意味不明になるが
(もうねもう次から次へともう溜まっちゃって本当収拾がつかない。)
「はあ」と「もう」がかぶるせいであるが、遠州人にはこの使い方に違和感はない。
「部屋んかたしてないもんでえ、えらくらんごかないだけどぉ、まあちいと寄ってきない。」
(部屋片付けてなくて大分散らかってるけど、良かったら寄ってって。)
よく使われるフレーズは
「はあ、らんごかない」
訳さば「駄目だこりゃ」
例文音声はこちら
最近は散らかるを「らんごかない」と言わず、「ど散らかる・馬鹿散らかる」と言うほうが多い。なので「らんごかない」には愛想がついたというニュアンスが含まれる言葉となりつつある。しかし周りの衆らは結構使うが、私は正直使っていないので微妙なニュアンスが分かってないところがある
散らかるしても、「とっちらかる」・「どちらかす」だし、収拾がつかないは「だあだあ」だし、愛想尽かすは「やっちゃおれん」又は「はあ知らん」と言うのを使っている。
「だらねえ」の「だ」抜きの言葉。意味合いは~でしょうねえ。
「だ」抜きの効能は、推測具合が薄くなりより確信的な言い回しになるところであろうか。
例文
「あんたまさか途中で抜けようっつうんじゃないらねえ。」
(あんたまさか途中で抜けようとしてるんじゃないでしょうねえ。)
「あんたさあ、と~ぜん行くらねえ。」
(あなたに言っとくけど、当然行くんでしょうねえ。)
「ここにおいといたの知らんらねえ。」
(ここに置いてあったのしらないよねえ。)
例文音声はこちら
だろうな・だろうねという意味。
「買うだろうな」だと「買うらなあ」となる。
もとは「だらなあ」でそれの短縮形と思われる。
より短縮した表現で「らな」という表現もある。ただし「らな」は「だろな」という風に多少つっけんどん(強要的)な表現になる。
例文
司会者「それではお一人づつ決意の程を述べて頂きたいと存じます。」
・・・・・・・順番が近づくにつれ
「なんかやばくなってきた感じしん?」
(なんかやばくなってきた感じがしない?)
「確かにっ。」
(そうだね。)
「気い引き締めんとかんで、ちょっと便所行ってくるわ。」
(気を引き締めないといけないな。その前に便所行ってくるよ。)
「まさかとんずらこく気じゃないらなあ。」
(まさか逃げる気じゃないだろうなあ。)
「んなわきぁあらすけえ。でも大のほうだでちいっと時間いるけどな。」
(そんな訳ないだろ。でも大の方だからちょっと時間かかるけどね。)
「やあ馬鹿っつらあ。ふんじゃ行くなやあ。漏らいてもええで。」
(おいちょっと待てよ。それなら漏らしてもいいから行くんじゃないよ。)
例文音声はこちら
まあ、別に言葉的には方言でもなんでもないまんまの意味の言葉であるが。
浜松まつりでの必需品。町内を映す鏡のひとつでもある重要アイテム。凧場でも屋台でも初練りでも絶対必要不可欠な品物。旗と法被とらっぱが三種の神器か?正式には「信号らっぱ」と呼ぶらしい。「祭りのらっぱ」と言えば間違いようがないだろうけどが「らっぱ」だけでも通用する。
始まりはどう考えても明治以降に徴兵帰りの元兵隊さんとかが持ち帰って祭りで景気づけに使っただろうなと想像される。(練兵場で揚げてたということだから兵隊さんから教わったということも可能性はあるが)とにかくメロディというか吹けといったらこれしかない各町内共通の「進軍ラッパ」(と呼んでいる)だけどホントに軍隊で使われてたメロディなのかは私は知らない。