遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「どうせ売りゃせんだらあ」(どうせ売らないんだろ)
「どうせ売りゃせんらあ」(どうせ売らないだろう)
「だ」は共通語でもある、事柄を肯定出来ると認める判断を表わす言葉。これが入ると入らないでは大きくニュアンスが異なる。
「だら・だに・だもんで・ほい・ほれ・やあ」が遠州弁の特徴と言われているが
正確には、「だ+らあ・だ+にい・だ+もんで」であろう
なので「だ・らあ・にい・もんで・ほい・ほれ・やあ」と呼称する方があってるのかもしれないという私見を持っている。
で、話しを戻すが、「だら」は確信で「らあ」は予測というニュアンスであろう。共通語にすると「だろう」と「じゃないの」といった違いだらあ。
ただし「違いだらあ」(違いだろう)を「違いらあ」(違いじゃないの)とは言わないのでこの説明は不十分ではある。ちなみにこういう場合は「違いじゃないのけ」と言うことが多い。
例文
「こんだの日曜行かす?」
(今度の日曜行こうか。)
「いいねえ。行かまい。」
(いいねえ。行こう。)
「あいつぁ行くかいねえ。誘ってみすかな。」
(あいつは行くかなあ。誘ってみようかな。)
「あいつぁ行きゃせんだらあ。」
(あいつは行かないんじゃないの?)
「なんで?」
「おっかさ怖いもん行きゃせんよきっと。」
(奥さん怖いから行かないよきっと。)
「そうゆやあそうだなあ。」
「だらあ。だで行きゃせんらあ。ゆわんでいいって。」
(だろ?だからどうせ行かないと思うよ。言わなくてもいいよ。)