遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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みてくれ・みばは共通語だし特に遠州独特の意味使いをしている訳ではないのだが、遠州弁での使い方ではどう使われているかということで。
「みてくれよをせんと」という言い方は殆どしない。
「みてくれよくしんと」・「みばよくせんと」・「みこよくしんと」これらはどう違うかというと。
「みてくれ」はとりあえずな一時的な表面上の取り繕いという印象の度合いがより強い。
「みば」は「見映え」(実質に関わりなく見た目によく見えること)と似た意味使いの場合と「見場」(見た瞬間に人に与える印象)という意味使いの場合の二通り考えられるので厳密には一概にこうだとは言い切れないのだが、「みてくれ」よりは一時的な印象は薄くなる。どちらも外見を指す場合が多い。
「みこ」は気に入られる・好感度が高いとかいった本人の内面的な資質の問題なので見た目の印象だけではない部分を指す。
例文
「あんたねえ、街出るにそんななりで行くだか?ちったあみばよくしんと恥ずかしいにい。」
(ちょっとぉ。そんな格好して街中に行くの?少しはおしゃれしてかないと恥かいちゃうよ。)
「みてくればっかよくしたってしょんないじゃん。」
(変に気張ってもしょうがないでしょ。)
「だからっつって野良仕事のまんま みたいなじゃ かんらあ。」
(だからって畑仕事してきたみたいな装いじゃあどうかと思うけど。)
「失礼こいちゃうやあ。よそいきだに一応。」
(酷いこと言うなあ。これでも一応外出着なんだけど。)
「そうけえ。いつもと変わらんくめえるけどやあ。」
(そうなの?普段と変わらないように見えるんだけど。)
「悪かったやあひんしょったくてえ。」
(根がみすぼらしいんで紛らわしくてすいませんね。)