遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
以前にもチラリと記事にしたが、もう少し詳しくということで。
と言っても実は共通語に訳すとしたらどう書けばこのニュアンスが通じるのか非常に悩むとこである。
知らないよという意味ではあるが、そう単純なものではない。色々とあるのでこれが全てではない。念のため。
イントネーションで使い分けをしている。
意味使い1
「あんた行ってくれるだら?」
「知らんやあ。」
だと、「嫌だね」とか「知るかあ」とか「なんで私が」・「聞いて無いよ」などなどの突き放したような意味になる。
この場合のイントネーションは「知」と「や」が強く発音される。近い言葉で「知らんにい」という表現もある。
意味使い2
「あんた知ってる?」
「知らんやあ。」
意味1の場合もあるが別の意味合いでは「知らないなあ」とか「分からないなあ」という意味になる。
その場合のイントネーションは「や」が強くなる。近い言葉では「知らんよお」がある。
変形「しいらんやあ」
意味は「知らないね」とか「初めて聞いた」とか「でまかせ言ってんじゃないの」とか非常に懐疑的な意味になる。
「この道行くと海に出れるって聞いたけどほんとかねえ。」
「知いらんやあ。聞いたことないにい。誰んゆったよ。」
イントネーションというか言い方は「し・いらんやあ」ではない。「しい・らん・やあ」で「し」と「ら」と「や」にアクセントがつく。
なお、冷たく言い放つときは
「知らん。知らん知らん。」と言う場合が多い。
「ねえお小遣い頂戴。」
「こないだやったばっかじゃん。なにいってるよを。」
「えーだってえ欲しいCD出ただもん。いいらあ。前借りでもええでさあ。」
ここで
「知らん、知らん知らん。なにも聞こえん。」
と答えれば有無をも言わさず拒否ということになり
「知らんやあ。こないだも前借しただで、来月小遣い無しんなるけどええだね。」
と答えれば歩み寄ってもいいと言うことになる。この場合の「知らんやあ」は共通語に訳すと、(あ、そお)と言ったニュアンスである。
例文音声はこちら