遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「あなたたち」と言っているのであるが
「あんたらねえ」と言った時と「あんたらさあ」と言った時などニュアンスによってイントネーションが違うという特異性を持つ不思議な言い回し。もっと細かい事言えば
「あんたらねえ」という場合
「あのなあ・あのねえ」という呆れた際の「あんたらねえ」と
「あなたたちは・あなたたちに」などという頼む・指示するような際の「あんたらねえ」というのは異なるところである。
「あんたらねえ、いい加減にしんとぶっさぐるにい」となれば前者で「た」を強めに言う。
「あんたらねえ、もこう行って道具借りて来て」となれば後者で「あ」が強めになる。
もちろん必ずしもこうなるという法則があるわけではないのではあるが大抵はこうなる。
他にも
「あんたらいいわなあ、恵まれてるだで」と「あんたらいいよ、そりゃ恵まれてるだで」との違い。前者は羨ましいという多少皮肉っぽいニュアンスが主で「あ」を強く言い、後者はひがみっぽいニュアンスが濃い目に加味され「た」を強く言う。
「あんたらさあ」という場合
まあ「あんたらねえ」とそれほど大きな違いがあるわけではないのだが
「あんたらさあ、はあいいでもこう行ってな」といった呆れたうえでの発した場合でも(言い方にもよるが)丁寧にお引き取り願うみたいな勢いで「あんたらねえ」ほど露骨に「使えねえ・邪魔だ」とかいうニュアンスは薄い。
「あんたらさあ、あれ持ってきて」とか頼む言い方の場合「あんたらねえ」より命令調に聞こえるところである。しかもあまり期待してない軽薄さが籠もる。