遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「ごちゃごちゃ」と変換すればいいのであろうか。
「あじゃあじゃこいてた」だと「ごちゃごちゃぬかしてた」とかいうことになる。陰口系の言葉なので本人を前にしてこう発することは全くないとは言わないがほとんどない。
「あいつなんかあじゃあじゃゆってたにい」はあっても
「おめえなにあじゃあじゃゆってるだあ」とかは普通無いということであろう。
「ごちゃごちゃ」との違いは「あじゃあじゃ」には大袈裟に言うと虫が這うような気色悪さが含まれることが多い。つまり虫唾が走るみたいな気に入らない感情がそこはかとなく含まれている感じであろうか。むっとした感情よりも「なにをぬかす」みたいなうっとおしい感情の方が勝っている感じであろう。
あ、こいついい加減なことを言ってるなと判断した場合にもそれを評して使われることも多い。
基本は体裁を繕って聞いてる風を装っているが聞く耳持っていないから殆ど聞いてないというか無視に近い勢いを感じるところである。話半分どころか話4分の1ってところであろうか。
他の状況としては相手が怒りまくってるとかでとにかく興奮していてなに言ってるのか聞き取れないという時にも用いられることがある。こういう場合の「あじゃあじゃ」の訳は「わーわー」となるであろうか。
例文
「どうだった?むこうさんはなんか言ってたけえ。」
(どうだった?むこうさんはなんか言ってきたかい?)
「な~んかあじゃあじゃゆってたやあ。」
(なんかごちゃごちゃ言ってたなあ。)
「なにいあじゃあじゃって。」
(なんだよごちゃごちゃって。)
「どうせあれやれこれやれってゆうばっかだもんで愛想だけよくしてきた。」
(言う事といったらあれやれこれやればかりだろ。聞き流して愛想だけよくしてきた。)
「困るなあ。みこばっかよくしたって肝心の要件聞いてこんと話し進みもしん。」
(それじゃ困るよ。印象よくしたところで肝心の要件ちゃんと聞いてこなくちゃ話しが進まないだろう。)
「間違わんように後でファックス送るっつったでそれ見てやあ。」
(行き違いがないように後でファックス送るそうだからそれ見てくれよ。)
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