遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「頭にきた」の訛ったもの。
男女ともに使う言い回し。
同じような使い方としては「あたあきた」・「どおこれた」などがある。
冗談っぽく聞こえるやも知れぬがマジで怒ってる場合に使うこともあるのでこう言われて下手ににやけてはいけない。
物凄く頭にきたといいたい場合は「だあたあきた」と言うこともある。
例文
「あったあきた。だでもうやったらん。」
(頭にきた。だからもうやってやらない。)
「なにい。どうしたでえ。」
(何?どうしたの?)
「おい聞いてやあ。課長ここんさあ邪魔になるだでちゃっとどけとけっつうもんで必死こいてどかいただよ。」
(聞いてくれよ。課長がここだと邪魔になるから直ぐにどけてくれっていうものだから大変な思いしてどかしたんだよ。)
「ほお。」
(なるほど。)
「ほいたらやあ、えらいさんめえ来てここなんにもないのは寂しいとかこいたら、おれらん勝手にやりくさったみたいな物言いでぬかしたもんであたーきてるだよ。」
(そしたらお偉いさんが視察に来てね、この場所に何も置いていないのは物足りないとかいったら課長がまるで勝手に俺たちがどかしたみたいな言い草したもんだから頭にきてるんだ。)
「そんな奴ん出世されちゃあえらい迷惑だの。」
(そんな奴に出世されちゃあえらく迷惑な話しだね。)
「そんな奴に限って出世するだでやっちゃおれんて。」
(そういう奴に限って出世するんだからやってられないよ。)
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