遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
全部嘘だろうと云う意味。まあ「嘘ばっかり」の訛ったものではあるが。
「うそばっかあ」よりも否定度が強い。感情的にも「許さん」気合がこもる。
「し」を省いて「うそばっか」という表現もあるがそうなると多少緩めの追及のニュアンスになる。
嘘に決まってると思っている度合いで比較すると
「うそっ!」<「うそだら」<「うそこけ」<「うそばっか」<「うそばっかし」
例文
「こないだどんばやく帰ったけど、なんかあっただけえ。」
(この間早々に帰ったけど、なんかあったの?)
「いやあなんもないよ。」
(いや特に理由なんかなかったよ。)
「うそばっかし。ちゃっと飛んでった後んだいぶしてから家から何度も電話あってまだこんで変だ変だっつってたにい。」
(とぼけるなよ。えらい勢いで出て行った後に大分たってから家の人が何度も電話してきてまだ帰ってこないからおかしいって言ってたよ。)
「あっそうけえ?じつぁーの、おっかさの在所行くっつうもんで気い重くてやあ。だでちいと寄り道しとっただあ。」
(あっそうなの?実はさあ嫁の実家に行くってことで気が重くてね。だから少し寄り道してたんだ。)
「勘弁してくれやあ。おめえんとこのおっかさまるで会社ん早く返さんみたいな言い方こいて悪もんにされただにい。」
(勘弁してくれよ。お前の奥さん会社が早く返さないせいみたいなこと言ってこっちが悪者扱いされたんだぞ。)
「悪妻で済まんの。」
(悪妻で迷惑掛けてごめんね。)
「お互い様だけどやあ。ホント頼むにいそこいらは。」
(お互い様なんだけどさあ。ちゃんとしてくれよそこら辺は。)
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