遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
遠州独特かは不明だが少なくとも共通語ではなさそうだから。
・・・と思ったのだが、でもそうでもなさそうだった。
「かゆい」(痒い)を「かい」と発す。
「やあ、蚊に喰われただか知らんが馬鹿かいやあ。」
(も~、蚊に刺されたのか分からないけど凄く痒いよう。)
「かいい」というのは結構広い地域で発せられるであろうが
「かい」と発するとこはそうはないと思えるのだが、果たして如何に。
一応ネット辞書で調べたら
「痒い」かい。痒み。かいい。とあった。
「かい」は共通語だったのか。でもなんか方言っぽいと感じるよなあ。「かゆいところ」を「かいとこ」と発すのは方言と言われそう。まあ俗語の範疇なのかな?
「かいくてもかいちゃかんに。いつまでもかいままんなるでえ。」
(痒くてもかいては駄目だよ。いつまでも痒みが収まらなくなるから。)
言葉遊びとして「いいでかいいでてでかいて」(いいで痒いから手で掻いて)。
ちなみにいつ何時でも「かい」しか使わない訳では無く「かいい」・「かゆい」も併用するものである。
なんでこう言うのかは不明だが、勘繰るならば「かいい」の「い」抜きと勘繰るのが自然ではあるかな。もしくは「かい」に強調する意の「い」を足してるか。
遠州弁的には「かいい」は自分の痒さをモロに訴えてる勢いが強い。「かい」とすると痒みがあるくらいの抑えた勢いを感じる。
我慢できないくらいの痒さなら「かいい」我慢できてる痒さなら「かい」と分けてるとも言えそう。
例文
「蚊にぼこぼこ喰われて馬鹿かいいやあ。」
(そこらじゅう蚊に刺されてすげえ痒いよを。)
「外でバーベキューすりゃこうなるだで ちっとばか かいくても 我慢するだあれ。かいっつってやたらくしゃかいちゃ駄目だに腫れるでえ。」
(外でバーベキューすればこうなることなんだから少しくらい痒くても我慢するもんだ。痒いからってやたらと掻いちゃだめだよ腫れるから。)
「ムヒかなんかないだけ。かいくてホント堪らんて。」
(ムヒかなんかないの?痒くて堪らないんだけど。)
「ひゃあひゃあうっさいなあ。ムヒなら痛快無比のわしの蹴りいれたらかあ。痛くてかいいどころじゃなくなるにい。」
(ごちゃごちゃ五月蝿いなあ。ムヒなら痛快無比な俺の蹴りを入れてやろうか。痛くて痒いどころじゃなくなるから。)
「そんなムヒいらんわあ。」
(そんなムヒなんか遠慮しとくわ。)
音声はこちら