遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
「鰹節」(かつおぶし)の事。
単純に「お」が抜けた言い回しであり、この言い方が遠州独特という訳でもなかろうがまあとにかく遠州でもそう言うよという事で記載。
他は特に説明する事もない。意味的に特別な地域性がある訳でもない。
焼津はかつぶしの生産地として全国的に有名であるがあそこはしぞおか(駿河)であって遠州ではないのでかつぶし本体の講釈とかも特にないというか知識がない。
余分な事としては、鰹節を削る道具を「かつぶし削り」と呼称してたが、かつぶしは「かく」ものであって「けずる」ものではなかった。この「かつぶしかく」という言い方は広範囲ではあるが全国的ではないらしい。この際の「かく」を漢字にするとどうなるか。「掻く」と書くのかは不明。
例文
「味どう?薄かったら醤油かなんかかけてやあ。」
(味はどう?薄い様だったら醤油かなにかかけて頂戴。)
「かつぶしないけ?」
(鰹節はないかな。)
「じゃ今ちゃっとかいてこすで待ってて。」
(じゃあ今直ぐ削ってくるから待ってて。)
「今からかくならいいや。食い終わっちゃうで。」
(今から削り始めるんなら食べ終わっちゃうからいいや。)
「きぜわしない食い方するもんでじゃん。ゆっくり味わいない。そうすりゃ間に合うにい。」
(慌てるような食べ方するからでしょ。ゆっくり味わって食べなさいよ。そうすれば間に合うんだから。)
音声はこちら