遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
足で払う。どかす。つまり足でなにかを動かすこと。普通は手を使う作業を足でやるような仕草。多分方言であろう。遠州独特かと言うと微妙であり関東にもありそうな表現ではある。共通語だと「蹴り払う」とかになるのだろうか?
当然、字の如く手抜きの様相なので雑とかいうことになる。足でやるくらいだから慎重さはなく文字通り払う勢いの場合に使われるのだが、ならば足でも丁寧にゆっくり動作をした場合「けっぱらう」と言う表現をするかというと微妙ではある。
「けっからかす」という表現の場合は単純に「蹴り散らかす」という意味が強いので物を動かす動作という表現ではあまりない。あまりないのだがどかす行為の場合でも使うのでないとは言い切れない。
例文
「あんねえ。そんなぞんざいにけっぱらうじゃ駄目だにい。まっと物大事にしんとあんた撥んあたるにい。」
(あのねえ、そんな横着して足でどかすのは駄目じゃないか。もっと物を大事にしないと撥があたるよ。)
「しょんないじゃん。両手塞がってるだでえ。」
(しょうがないだろ。両手が塞がってるんだから。)
「一旦置きゃ済むこんじゃん。ホント行儀ん悪いい。」
(一旦置けば済むことでしょう。もー行儀が悪いんだから。)
「別にけっからかいてる訳じゃないだで。こわいてるじゃないだでいいじゃん。」
(それに別に蹴ってるんじゃないんだから。壊してるんじゃないんだからいいでしょ。)
「あんたねえこれいくらしたと思ってるよお。買うにがんこしただにい。」
(あのねえこれ幾らしたと思ってるの。高かったんだから。)
例文音声はこちら