遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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これくらいと言う意味。
少しくらいと言う意味もあり、ほんのちょっとといった些細なことを指す場合に使われる。似たような言葉では「ちっとばか」というのもあるが使い分けがありそうな気がするところ。
逆の大袈裟とかいった場合には「たいそうな」・「ばかがんこ」とかいう言葉を使う。
例文
SG(スウィングガールズ)の台詞より「 」はSGの台詞( )が遠州弁
友子「どうなってんなや!?吹奏楽ばっかりこの待遇!」
(どうなってるよお随分じゃん!吹奏楽ばっかこの待遇!)
良江「ちょっと頂戴。」
(ちっとちょうらい。)
中略
直美「ダイエット中だから少しにすっかな。」
(ダイエット中だでちっとにせすかな。)
一同群がり「あたしも、あたしも。」
良江「あ!ちょっとダメだべした。」
(あ!ほい!ダメだにいあんたらあ。)
友子「ま、いっこぐらいバレねが?」
(ま、これっぱかバレんらあ?)
一同笑い
注、「いっこぐらい」を厳密に訳すと「いっこばか」となるのだがそこはまあ強引なご愛嬌と言うことで。
「これっぱか」と「ちっとばか」の違いを考えてみると
どちらも少しくらいという意味合いの言葉だが使い方が若干異なる。
共通語として考えると「これくらい」と「ちょっとくらい」という違いである訳だが。
「これっぱかいいらあ」と「ちっとばかいいらあ」で比較すると
「これぐらいは別にいいだろう」と「少しくらい構わないだろう」といった違いとなる。
「ぱか」も「ばか」も元は「ばかり」であろうと思われる。訳すに於いては「くらい」としているのはそうした方が訳し易いから。
違いとしては他には「これっぱか」を使うとおおっぴらな印象があり「ちっとばか」だと陰でこそこそといった印象を与える。
なので悪さをするような場合には、「これっぱか」には開き直り・おおっぴらに、「ちっとばか」には内緒・内々でとかいったニュアンスが籠もる。罪の意識が薄いような雰囲気を与えるのが「これっぱか」で後ろめたいような場合には「ちっとばか」を使う事が多い。
次に、「これしきの事で騒ぎ立てるな」というのを遠州弁すると
「これっぱかでひゃあひゃあゆうじゃない」
「ちっとばかのこんでひゃあひゃあゆうじゃない」
といったものになる。
「これっぱか」を使うと大袈裟にするなという勢いであり、大勢に影響はないと言っている。
「ちっとばか」を使うと些細な事でという勢いであり、どうでもいいこと(小さい事)じゃないかと言っている。
つまり「これっぱか」だと膨らますなという事で「ちっとばか」を使うと細かいこと言うなという事である。