遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
使い方としては
「そうするとさいにゃ」とか「買い物行くさいにゃ」
とかがある。
「そうするとさいにゃ」を訳すとなると直訳的にだと「そうするとなると」となるように思えるがいまいち分かりにくい。意味的には「そうなるとすると」なのであるのだがなんでそうなるという理屈が説明できない。
例えば「そうするとさいにゃ、とてもじゃないが手におえんにい」
これをニュアンス重視で訳すと「だとしたらとてもじゃないけど手に負えないよ」とするのが分かり易かろう。「だったら」でも可であろうか。
次に「買い物行くさいにゃ」を訳すとなると
この場合の「さい」は「際」(何かが行われる、特定の時点)もしくは「折」であろうが
ニュアンスでいけば「買い物に行く時には」とするのが分かり易い。
といったようにこのふたつの「さい」は別物と思えたりするが
実際使ってる分にはどちらも同じ言葉という感覚である。
まあ「さい」=「場合」とすればしっくりするが。
ちなみに
「行きさいすりゃなんとかなる」
とかいった場合の「さい」は
「行きさえすればどうにかなる」
という「い」が「え」に変じたもので全くの別種であろう。