遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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本家は関西方面という気もするが遠州でも使うよということで。
「やってくれるしい」だと「やってくれるじゃないか」・「やってくれたな」・「やってくれるじゃん」とかに訳すことになる。つまり遠州弁としては「随分じゃないか・上等じゃないか」というニュアンスで使われるのであるが
これが共通語だと「やってくれるだろうし」・「やってくれるから」とかいう訳となる。俗に言う舐めた言い草という奴であろうや。
もちろん共通語的な「だし」(だろうし)という意味の使い方もするところであるが先の「よな・じゃないか」などという使い方というのは遠州独特なのであろうか。んなわきゃないかあ。でもネットで検索しても探し方が悪いのだろうけど見つからなかった。
「しい」には他にも「心配性」を「心配しい」とかいう使い方の「しい」と「何しいきただ」(何しに来たんだ)という「しに」の変じた「しい」などがあるが、いくらなんでも同じ言葉とは思えないので全くの別物なんだろうな。
「だしい」という使い方はここで説明する「しい」にはないところである。「やってくれるだしい」とかは無いということ。
例文
「よっしゃ今日中に仕上げちゃいまい。そうすりゃあ来週楽でけておいしいしい。」
(よっしゃあ、今日中に仕上げてしまおうぜ。そうすれば来週楽出来るというおいしい話しだ。)
「ゆってくれるしい。意欲は買うがあ わし巻き込まんでよ。」
(言ってくれるじゃないか。意欲は買うけど俺を巻き込まないで呉れよ。)
「なんでだあ冷たいじゃん。あてにしてるだで頼むにい。」
(どうしてだよ。冷たいなあ。あてにしてるんだから頼むよ。)
「しらすけえ。今日はちゃっちゃと帰りたいの。」
(知らないね。今日はとっとと帰りたいんだ。)
「なんで?」
(どうして?)
「いや、今日はなんかそういう気分の日なの。」
「なんだよそれ。ほんたあ観たいテレビとかあるだらあ。」
(なんだよそれ。ホントは観たいテレビとかがあるんだろ。)
「あんなあ、そうゆう図星なこんはゆっちゃかんだにい人としてさあ。」
(あのなあ、そういう本質を突くのは人として言うべきことじゃないぞ。)
例文音声はこちら