遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「連絡してよこす」を例にすると「連絡してくる」という意味になる。まあ分解して「よこす」が「くる」という意味だといってしまえばそれきりではあるが「やってくる」を「やってよこす」とはいわないので「してよこす」でひとつの言葉としたほうがこんがらなくて済む。
共通語でいうと「便りをよこす」という表現があるので「~してよこす」というのが遠州弁かといえばそうではないのだが、「電話してよこす」ではなく「電話をよこす」若しくは「電話してくる」が共通語であろうからこういう言い回しは遠州独特かもしれない。(名古屋あたりでも言うかもしれないが)
例文
「あいつう。着いたら電話してよこすっつった癖にしてこやがらん。」
(もう、着いたら電話するって言ってた癖にかけてこないよ。)
「迷っただなんかしてまだ着いちゃいんじゃない?」
(迷ったのかなんかでまだ着いてないんじゃないの?)
「それならそれで電話してよこすらあ普通。」
(それならそれで普通電話してくるだろう。)
「あいつ普通じゃありもしんに。」
(あいつ普通じゃないだろう。)
「ま、そりゃそう(方向音痴)だけどさあ。だで心配してるじゃん。」
(そりゃあそうだけど。だからこそ心配してるんじゃないか。)
「付き添いいるだらあ。心配しんでも大丈夫だにきっとお。」
(付き添いの人も一緒なんだから心配しなくてもきっと大丈夫だよ。)
「あいつが心配じゃあらすけえ。持ってかせた荷物が心配なのっ。なんしょ痛むに早いだで。」
(あいつが心配じゃなくて持って行かせた荷物の方を心配してるんだって。とにかく痛みやすいものだから。)
例文音声はこちら