遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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名古屋的な物言いという感じもするが遠州でも使うよという事で。
「しようよ」とか「してよ」という意味と、「しなかろう」という意味とふたとおりある。もちろん言い方が同じなだけで言葉そのものは異なるものである。
A「頼むでそうしよまい」(頼むからからそうしようよ)
これは「やらまいか」でお馴染みの「まい」の使い方。普通よく使う「そうせまい」・「そうしまい」(そうするか)とかよりも「そうしよまい」(そうしようよ)の方が柔らかい懇願風の表現になる。
B「そうしようがしよまいが関係ありもしんに」(そうしようがしなかろうが関係ないだろう)
これは「二度とやるまいと誓った」と言った風な共通語の使い方と同じ。ただ使い場所が共通語では使わないところで使う又は「よ」が入るということであろうか。
この聞き分け使い分けの聞き取り方は、話の流れで判断してるとしかいいようがない。イントネーションはAの方が「まい」が強めになりBは「しよ」がやや強めになることが多い。
「しよ」(する)だとこうしてこんがらがってくるのだが、「買う」となるとAの表現は「買わまい」・「買いまい」、Bは「買わまい」・「買うまい」と異なる場合もある。「やる」だとAは「やらまい」・「やりまい」Bは「やらまい」・「やるまい」という言い方になる。
例文
「おめえちゃんとゆっただか?」
(お前ちゃんと言った?)
「集合8時にしよまいっつったにい一応。で、分かったつってたにい。」
(8時に集合しようよって言ったよ一応。で、分かったって言ってたよ。)
「じゃなんでこんだあ。」
(じゃあ何で来ないんだ?)
「しらんよおそんなこんいわれたってえ。」
(知らないよそんな事いわれても。)
「まああいつんこようがこよまいがとんじゃかねえけどな。」
(まあ、あいつが来ようが来なかろうが構わないけどね。)
「じゃ、おいてっか。」
(じゃあおいていこうか。)
「そうだのくるなら後でも直に行くらあ。」
(そうだね来る気があるなら遅れても直接行くよな。)
「じゃあ行っちゃいい。」
(じゃあ行っちゃおうか。)
例文音声はこちら