遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「そこのところ」と言っている。
「ここのところ」であれば「ここんさあ」となり
「あそこのところ」ということであれば「あそこんさあ」となる。
ただし「ここのところいい天気だよね」を「ここんさあいい天気だやあ」とは言わない。
「そこ」(そこ)+「ん」(の)+「さあ」(ところ)と理解した方がより詳しいということになろうか。
「そこんとこ」という言い方もするところであるが、この使い分けとしては
「さあ」は「箇所」といった具体的な部分・所を指すものであろうか。
ただし具体的かどうかは相手に伝わっていなければ「辺り」となって曖昧となるところであるが。
「とこ」は抽象的・曖昧なものに対しても使われるところであろうか。つまりなんにでも使える表現ということか。
「そこんとこよろしく」とは言うが「そこんさあよろしく」とは言わない。
紛らわしいのは「山ちゃんさあんとこの」という言い方。「さあ」=「とこ」ということであれば「山ちゃんとこのとこ」となるじゃないかとツッコミが出るところであるが。
この場合の「さあ」は「さあ」=「さん」で「山ちゃんさんのとこ」と解釈するのが正しいところ。
例文
「頼まれもん持ってきただけど。」
「ごめん。今手え離せんでとりあえずそこんさあ置いといて。」
「そこんさあってどこよ。」
「それん置けれるようなとこだあれ。」
「ど散らかっててどこも置けれるとこない風に見えるだけど。」
「心眼でもの見んもんで見えんだよ。」
「それよか日頃からきれいにしてんもんでかんだっつうのがなぜ見えん。」
例文音声はこちら