遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「来つら」(来たろう)・「燃えつら」(燃えてるであろう)・「あっつら」(あったろう)。
分かりやすく訳すとなれば「たろ」・「~だろう」・「であろう」という事になるか。厳密には「~た(つ)ろう(らむ)」とかになるのかな。
古い言い回しでこういう使い手は稀少となりつつある。「づら」と似通っていてなおかつほぼ同じ時期に使われていた言い回しなのかもしれない事から、元は同じ言葉でその派生したものが「づら」だったのかその逆か。あくまで想像だけど。
「つら」は動詞につくが「づら」はなんにでもつくというのが違いか。それと憶測ではあるが現在進行してる事に対してのみ「つら」が使われるという決まりがあるのかもしれない。
「あったづら」だと「あっただろう」で「あっつら」は「あったろう」。「あっつだら」とかは当然無い。
推測の「あるづら」(あるだろう)はあるが「あるつら」(あるろう)は無い。
例文
「いくら待ってもこんだで、はあ先やっちゃうかあ。」
(いくら待っても来ないんだから、もう先にやっちゃおうよ。)
「ちょい待ちい。今車の音したで着いつら。」
(ちょっと待ちなよ。今外で車の音がしたから着いたろう。)
「そうけえ。聞こえんかったけど。・・・・ってこんじゃん。」
(そう?聞こえなかったけどなあ。・・・って来ないじゃないか。)
「あれえ聞き違いかやあ。」
(おかしいなあ聞き違いなのかなあ。)
「願望過ぎて幻聴聞こえただらあ。」
(願望が強すぎて幻聴でも聞こえたんだろ。)
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