遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
連れ。
連れ合い(配偶者)や子供連れのつれ。辞書などでは、仲間として一緒に行動する人などをさす。と記載されているので、特に遠州弁と言う訳ではないのだが、若干ニュアンスというか使い方がずれる。
「うちのつれがさあ」となれば(私の友達がね)ということ。
「うちんつれのつれが」となれば(私の連れ合いの友達だという知り合いが)となる。
配偶者・家族をさす場合ももちろんあり紛らわしさを防ぐために大抵「うちのが・うちのやつが」(家のが・家の奴が)といって済ますのと「うちんつれ」と「の」を「ん」と撥音便化して言うので「うちのつれ」といった場合は友人知人を指すことが多い。
「うちんつれんとこのつれが」は(私の友達の友達という知り合いが)
「うちんとこのつれのつれが」は(家の者の友達の友達と言う知り合いが)
「うちののつれのつれが」は(女房または旦那の友達の友達という知り合いが)
「うちのの」は基本配偶者に使う。家族には「うちんとこの」が一般的。ただし集落によって異なる場合もある。
遠州では方言的には「友人」という言葉よりも「つれ」・「知り合い」などが多く使われる。当然親密度は「つれ」の方が「知り合い」よりも高い。
例文 二人(A・B)で歩いているところにある人(C)が声を掛けてきた。
C「やあ!」
A「よお」
C「じゃ」
A「お~」
B「誰?知り合い?」
A「釣りのつれ。下手だもんでいつもつれんだけどね。」
という会話も存在しうる。
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