遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「のせる」と言っている。
特に説明が要る訳でもなかろうが、こういう些細な標準語からはみ出た共通語句の集合体が遠州弁の一面なのかもしれない。
「のりかかる」が「のっかる」となるので、「のりかける」が変化して「のっける」となったとも勘繰られるところでもある。ただし、「のりかかる」は「のっかる」じゃなくて「のっかかる」だろうと詰められると窮すところであるが。
でもまあ半ば強引に「のりかかる」を「のっかる」ということにすればそれによって「のっける」・「のっかる」と近い言葉になる効能があるように感じられる。「のる」が「のっかる」だろうという案も否定できないが。
変化としては「のっけす」(のせようと)・「のっからす」(のろうかと)・「のっけん」(のせない)・「のっからん」(のらない)などといった共通性が生じてくる。
例文
「これ以上のっけると危ないにい。」
(これ以上載せると危ないよ。)
「まあちっといいらあ。のっけてみいに。」
(もう少しいいだろう。載せてみなよ。)
「もうのっからんて。やめときない。」
(もう無理だって。やめときなって。)
「のっけす気いないもんでのっからんく思うだに。ええでのっけよを。」
(載せようという気がないから載らないと思うんだよ。いいから載せろよ。)
・・・・・
「ほれみっせえ。やっぱのっかりもしん。」
(ほらあ、やっぱ載らなかったじゃないかあ。)
例文音声はこちら