遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「それならば」と言っている。
「あのさあ」・「でさあ」といった「さあ」のついた他所の人にとっては馴れ馴れしいと思える表現であろうが遠州弁においては親しみを表わす表現である。
「どのように思うか(考えるか)」というのを「どうよ」と発するのもこれと同じ矜持を開いているぞという表しであろう。
距離感を縮めたいという意図であるので年齢に関わらず使うし初対面の相手に対しても発せられる。
男女共用の表現であるが男表現だと「ならやあ」と「やあ」を使う言い方がある。ただし流石によく知らない人に対して「ならやあ」を発すると相手に引かれるので身内等に対して発せられる言い方ではあろうが。
他の言い方にはニュアンスの近いものでは「んなら」・「んだったら」・「ほいたら」・「ほんだったら」など、多少ニュアンスは異なるが「だったらさあ」などがある。
「だったらさあ」との違いは「ならさあ」がついでにとか付け加えてといった「そうであるならば」と前の話しに付随している事が多く、「だったらさあ」の「それならば」というのは前の話しがそうならばこうしてくれといったような新たな提案もしくは一度否定された事を蒸し返す際に使われるものであろうか。
例文
「あのうすみません。○○にはどうやって行けばいいんでしょうか。」
「○○けえ。分かりいいならこの道ずうっと真っ直ぐ行ってつきあたり右に折れてきゃあ着くわなあ。」
「どれくらい時間かかりますかねえ。」
「まあ小一時間みときゃいいかな。」
「それじゃあちょっと間に合わないんで他に近道とかないんですか?」
「ならさあ、この道戻ってあそこんさあの信号東に行ったバス停で○△行きのバスに乗りゃあ10分もかからんら。一時間に2本くらいはバスある筈だでその方早いと思うやあ。そうしない。」
「ああそうですかありがとうございます。」
例文音声はこちら