遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
掘れとか言ってるわけではない。遠州弁の特徴といわれる「だらだにだもんでほいほれやあ」の中の「ほい」・「ほれ」という表現のこと。
共通語で使われる「なんじゃらほい」や「ほほいのほい」とかいうのとは違うような気がする。同じかもしれないが。
「ほれみっせえ」(それみたことか・いわんこっちゃない)
「そりゃあほいあれだにい」(そりゃあ、うん、あれだよ)(それは、そう、あれだよ)
男女共用の表現であるが基本女性言葉の比率が高く特に「ほい」はその傾向にあるような気がする。
「ほい」は以前にも記事にしたので「ほれ」を主に述べると
よく出る使い場所は、単語がでてこないとか適切な言葉がみつからない時などに無意識にでてくる意味のない言葉であることが多い。名前とか言葉が出てこないけど言わなくても分かるでしょみたいなニュアンスもある。
注、「ほい」・「ほれ」も別記事を挙げているのでこの記事は重複記事。
例文
「そりゃあほれあれだって。」
(それはさああれよあれ。)
「なによをあれって。」
(あれってなに?)
「あれなんつうだったっけやあ。度忘れしちゃったやあ。」
(なんて言うんだったっけ。度忘れしちゃった。)
「あれじゃ分からんて。」
(あれじゃあ分からないって。)
「ほれ。こないだ一緒にスーパー行った時のを。」
(ほらあこの間一緒にスーパー行った時の事。)
「人違うにい。最近わしあんたと行ってもしんにスーパーなんか。」
(私じゃないよ。最近連れ添ってスーパーなんか行ってないじゃない。)
「んなんことないよを。ほい、ついこないだ行ったじゃん洗剤とか安いでって。」
(そんなことないって。ねえ、行ったでしょついこの間洗剤とかが安いからって。)
「がんこ前ん話しじゃん。いつの話ししてるよを。」
(随分前の事じゃない。古いよ。)
「そんな前だったけか。どうりで覚えちゃいんだあ。よかったやあ自分ボケたかと思って心配んなっちゃった。」
(そんな前だったっけ。どうりで覚えて無い訳だ。ボケが始まったのかと心配になっちゃった。ほっとした。)
「で、なによをあれって。他に言い様ないだけ?」
「だもんでね・・・」以下「はあええ」(もういい)というまで延々と続く
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