遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「ほんだったら本人取りこさすでいいわあ」
共通語に訳すと「それなら本人に取りにこさせますから結構です」となる。
別に共通語訳にせずともおそらくは意味が通ぜると思ってるのが遠州人。ホントのところはどうなんでしょうかねえ。関西風の表現なので
「それなら」と訳すが自然であろうか。「そんだったら」という言い方も存在しほぼ意味とか使い方が同じである。
関西風の「ほいたら」も使う。関西で言うのかどうか不明だが「ほいじゃ」というのもある。
「そうしたら」の変形の「ほしたら」・「ほぉしたら」というのも使う。
例文
「いごかんなぁや。」
(動かないねえ。)
「ほんだったらこうしまい。」
(それならこうしよう。)
「なにがあ。なにしたいでえ。」
(なんだよ。何をする気?)
「なにしたいでえって。直すに決まってんじゃんかあ。」
(何するって直したいに決まってるだろ。)
「無理無理。余計おやすだけだでやめない。」
(無理無理。余計に壊すだけだからやめときな。)
「ほんじゃどうせるでえ。」
(それじゃあどうすんだよ。)
「ほかいてきまい。」
(捨て置いて行こう。)
「随分じゃん。」
(おい。)
「わしんじゃないでとんじゃかないわ。」
(オレのじゃないからどうでもいいもん。)
「やあ馬鹿っつらわしのだっつうの。」
(おい!ふざけてんのかオレのだって。)
「はあ暗くなってきただでくろの方よけときゃ盗る人なんかおらんよ。明日にいさに来て見てもらわすかあ。」
(もう暗くなってきたから端の方に除けておけば盗られやしないよ。明日兄さんに来てもらって診てもらおうよ。)
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