遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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ほんとかよと言うニュアンスになる。幾分猜疑心というか言われて事を信じてない節が伺える。または信じたくないといったニュアンスで使われたりもする。
関西風なら「ほんまにけ」とかになるのであろうか。遠州では「ホンマ」という言い方はしないので「ホント」ということになるもので意味的には同じであろう。
アクセントは語尾が上がる「ほんとにい」もほんとかよというニュアンスであるが、こちらは「うそだらあ」がつくくらい嘘だろう・冗談だろうといった信じてないというか否定したい気分が伺える。語尾が下がるとああそうなのかそうなんだというニュアンスになる。
真に受けるというか信じて疑わない言い方だと
「そうけえ」・「うっそをほんとにい」とか「ほんとお」などが良く使われる。ただし語尾が上がると「ほんとにい」と同様疑わしいニュアンスになるので注意が必要ではある。
「ほんとにい」が信じてない(真面目に聞いてない)のに「うっそをほんとにい」だと信じてる表現というのは不思議かもしれないが、実際こう使われている。
なお、抑揚を付けず平坦の「ほんとにけえ」だと
「ああそうかい」とか「ああそうなの」
といった相手に話を合わせる頷きの合いの手みたいなものとなる。
例文
「あにさあ、いつ帰って来るだって?」
(お兄さんいつ帰って来るって言ってた?)
「あれえ、きんのう来てはあその日のうちに帰ったにぃ。」
(え?昨日来て直ぐその日のうちに帰ったけど。なんか用があったの?)
「ほんとけえ。本借りすかと思っただに。こんだいつ帰るよお。」
(なんだよー。本借りようかと思ってたのに。今度いつ帰ってくるか知ってる?)
「知らんやあ。盆暮れでもこん時あるだで本人聞いてみい。」
(聞いてないなあ。盆暮れでも帰って来ない時あるから。本人に聞いてみなよ。)
「そうせすかやあ。」
(うんそうしてみようかな。)
例文音声はこちら