遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「見せてくれよ」・「ねえ見せてよ」などと言っている。本人はそう言ってるつもり。男言葉で女性・子供の場合だと「みしてやあ」・「みしてえ」とかを使うほうが多い。
遠州弁を知らない人には「おい見せろ」と威嚇してる風に聞こえるかもしれないがそんなつもりはさらさらない。
ならば威嚇っぽいのはどういうのかというと
「みしょやあ」・「見せろやあ」とかになる。
命令っぽいのは
「みっしい」・「みしょう」・「みせよを」。
「みしょう」が「見せろ」で「みしょうやあ」が「見せて」という「やあ」が入ると柔らかい物言いになるというとこが遠州弁の味噌というかなんというか。
しかしながら「やあみしょう」とやあが先にくると「おい見せろよ」という事になるのはあら不思議。「やあみしょうやあ」となると「お~い見せてくれよお」となるのも摩訶不思議。
「見せて」という以外にも「やってみせろ」とかいう場合でも「やってみしょうやあ」・「試してみろよ」を「試してみしょうやあ」とかいう風に使う。
したがって本当は「みしてみしょうやあ」とか「みしてみしょやあ」であろうが重複するので、はしょられているということであろうか。
「やあ」のほかに「やい」と代える言い方もあるが「みしょうやい」とかは使ってる方にしてみれば「やあ」と全く同じつもりなのだが現在の普通の遠州人でも「やい」は「おい」とか「こら」としか聞こえない。
例文
「やあなにやってるだあ。」
(お~いなにやってるの?)
「おおちっとなあ面白いもんめっけただあ。」
(うんちょっとね。面白い物見つけたんだ。)
「なによを。みしょうやあ。」
(何?見せてよ。)
「これでえ。このビデオ。」
(これだよ。このビデオ。)
「おお!これは。DVD化されちゃあいん映画じゃんかあ。ど珍しいじゃん。どこでめっけたでえ。」
(おお!これは。DVD化されていない映画じゃないかあ。凄い珍しいなあ。どこで見つけたんだ?)
「だらあ。奥の物置ん中にあっただよ。」
(だろう?奥の物置のところにあったんだよ。)
「ちゃっと見まいか。」
(直ぐ見ようぜ。)
「それが駄目でえ。」
(それが駄目なんだ。)
「なんでえ。けちらんだっていいじゃんか。」
(どうしてだよ。けちな事いわなくてもいいだろうに。)
「だってベータだもん。」
「なんだよそれ。がっくしだなあ。」
例文音声はこちら