遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「見っけ」。共通語だと「みっけ」だが遠州弁だと「めっけ」になる。事が多い。決して遠州独特ではなく西日本の表現としては普通であろうと思われ、東と西のちゃんぽんというか西の果てでもあり東の果てでもあるという境が入り混じった方言ではなかろうかと。「見っけ」だと子供の言葉みたいに思われるかもしれないが、幼児言葉ではなく老若男女に関わらずに使われるので「見っけ」というより「見つけ」と書いたほうが正しいのかもしれない。
「みっけ」だけに限らず、「見」を「め」と発音することが多いので
「見える」は「めえる」・「見えない」は「めえん」・「見えた」は「めえた」となる。
例文
A「めっからんようにしんと。ばれたらどんじかられるにい。」
(見つからないようにしないと。でないとばれたら物凄く叱られちゃう。)
B「わあってるでええって。心配性だなあやあおんめえ。だんれも言わにゃあばれやへんて。」
(分かってるって。心配性だなあ。誰も言わなければばれたりなんかしないよ。)
C「そんななあええで。それよか肝心なんはめっかっただか?」
(そんなことはいいから。それより肝心なものは見つかったのか。)
B「まんだ。めっけれん。」
(まだ見つからない。)
A「はよしんと。ホントばれるにい。」
B「くらぼったくなってきただで、よおめえんくなってきた。懐中電灯かなんか持っちゃいん?」
(薄暗くなってきたからよく見えなくなってきた。懐中電灯かなにか持ってないかなあ。)
C「ねえの。」
(ないね。)
A「めえんだったらめっからんちにやんぴこいてちゃっと帰らまい。」
(見えないんだったら見つからないうちに止めにして直ぐ帰ろうよ。)
B「いんや。めっけるまで帰れすけえ。」
(いいや。見つけるまで手ぶらじゃ帰れない。)
例文音声はこちら