遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「懐かしい」に「ばか」と「ど」を付けるとどうニュアンスが変わるのか。
「ばかなつかしい」。もう懐かしさでメロメロという勢い。想いが明らかにその時に戻っている(タイムスリップしてる)印象を与える。共通語で近いのは「なんて懐かしいんだ」辺りか。
「どなつかしい」。実は左程かく言うは少なし。余り感情が籠もっていない印象を与えるところである。共通語にすると「ひたすら懐かしい」という感じであろうか。
「ど」を普段使わない分他にはどういう言葉を使っているかというと
「がんこなつかしい」。これだと年月が相当経っている印象を与える。共通語だと「とても懐かしい」かな。
「えらいなつかしい」。これもほぼ「がんこ」と同じ印象であろう。共通語なら「相当懐かしい」だろうか。
例文
「こないだ押入れ片してたらどなつかしいもんめっけちゃってえ。」
(この間押入れを整理してたら大層懐かしいもの見つけたよ。)
「なにい。」
(なんをだよ。)
「ぺったん。」
「おおそりゃまたがんこ懐かしいもんめっけたじゃん。」
(へえ、そりゃまたとても懐かしいもの見つけたじゃないか。)
「だらあ?鉄人の絵柄のなんかばかなつかしかったにい。」
(そうだろ?鉄人の絵柄の物なんか懐かしい限りだったぞ。)
「鉄人かあ。えらいなつかしいやあ。隠密剣士とかわあ。」
(鉄人か、なんてなつかしいんだろ。隠密剣士とかはあったの?)
「隠密剣士は無かったけどソランとか宇宙エースとかはあった。」
注、最初相手が乗ってくるか分からなかったので「どなつかしい」を使い、「がんこなつかしい」と乗ってきたので「ばかなつかしい」へと移行したという展開。