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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

「ど」と「ばか」の使い分け その2

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「ど」と「ばか」の使い分け その2

「懐かしい」に「ばか」と「ど」を付けるとどうニュアンスが変わるのか。

「ばかなつかしい」。もう懐かしさでメロメロという勢い。想いが明らかにその時に戻っている(タイムスリップしてる)印象を与える。共通語で近いのは「なんて懐かしいんだ」辺りか。

「どなつかしい」。実は左程かく言うは少なし。余り感情が籠もっていない印象を与えるところである。共通語にすると「ひたすら懐かしい」という感じであろうか。

「ど」を普段使わない分他にはどういう言葉を使っているかというと

「がんこなつかしい」。これだと年月が相当経っている印象を与える。共通語だと「とても懐かしい」かな。

「えらいなつかしい」。これもほぼ「がんこ」と同じ印象であろう。共通語なら「相当懐かしい」だろうか。

例文

「こないだ押入れ片してたらどなつかしいもんめっけちゃってえ。」

  (この間押入れを整理してたら大層懐かしいもの見つけたよ。)

「なにい。」

  (なんをだよ。)

「ぺったん。」

「おおそりゃまたがんこ懐かしいもんめっけたじゃん。」

  (へえ、そりゃまたとても懐かしいもの見つけたじゃないか。)

「だらあ?鉄人の絵柄のなんかばかなつかしかったにい。」

  (そうだろ?鉄人の絵柄の物なんか懐かしい限りだったぞ。)

「鉄人かあ。えらいなつかしいやあ。隠密剣士とかわあ。」

  (鉄人か、なんてなつかしいんだろ。隠密剣士とかはあったの?)

「隠密剣士は無かったけどソランとか宇宙エースとかはあった。」

注、最初相手が乗ってくるか分からなかったので「どなつかしい」を使い、「がんこなつかしい」と乗ってきたので「ばかなつかしい」へと移行したという展開。

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