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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

しんだ・しんでる・しんでろ

共通語の感覚だと物騒な話しとなるのかもしれないが、遠州弁においては「馬鹿」と同様普段よく使う言葉である。必ずしも遠州独特というわけでもなかろうがよく使うというのは地域性があるかなと思って記載。

「死んだ・死んでる・死んでろ」と「死」と言ってるが必ずしも悪い意味で使われる訳ではない。

しんだ

燃え尽きた・極度に疲れた「徹夜続きでしんだ」

万策尽きた・打つ手なし・終わった「ここまできたらはあ駄目でえ。しんだ。」

しんでる

用をなさない・動けない・手が離せない「あいつに頼みたいけど変な電話に捕まっててしんでる」

疲労困憊・リタイア中「あいつぁもう限界でえ。しんでるにい」

静養している(する)「どつかれたもんできんのうはずうっと家でしんでた」

無為に過ごした・燻って(くすぶって)という意味合いでも使える「やることなくて昨日はずうっと家でしんでた」

しんでろ。しんでな

抜けてろ・参加するな・手を出すな「話しんややこしくなるでおめえはしんでろ」

繰り返すが「し」は「死」であり「する」の変ではないし「死」という表現であっても憎悪や悪意はない。

例文1

「あれ?あいつどこ行っただあ。」

  (おや?あいつはどこに行ったんだ?)

「あそこんさあで死んでる。」

  (向こうの方横になってる。)

「なんででえ。朝っぱらからなに死んでるでえ。」

  (どうしたんだ?朝早くからどうして倒れてるんだ?)

「寝坊して遅刻しそうだったもんで必死こいて全力疾走してきただって。」

「そんで死んでて仕事んならんじゃしょんないじゃん。」

  (それで精力使い切って仕事にならないんじゃ話にならないだろ。)

「そんなこたあねえらあ、時間を守るってのは社会人として大切なことじゃん。」

「まあそりゃそうだけえが。」

  (まあそれはそうだけど。)

例文2

「うわあなに?この量はぁ。」

「凄いらあ?とてもじゃないけどやりおおせんで死ぬにいこりゃあ。」

「あいつわあ?」

「はあすでに死んでる。」

「逃げ出さんだけでもまだ偉い方かあ。」

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