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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

どっちゃ

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どっちゃ

「やあ どっちゃでえ」

訳すと「おいどっちなんだよ」と言っている。男言葉で女性が発することは普通はない。関西風の匂いがするから多分その流れなんだろうかな。遠州でも使い手がいるよということで記載。

「どっちみち」(どのみち)を「どっちゃみち」・「どっちゃみっちゃ」

「どっちにしたって」を「どっちゃにしたって」

などという風に使う。ふざけている訳ではない。至って真面目である。

効能としては特に思い浮かぶことはない。特に男らしくなる訳でもなく何かを強調してる訳でもない。強いて挙げればかすかに苛立ってる感が滲んでるくらいであろうか。

女性言葉だと「おいどっちにするよを」とかになろうか。

例文

「隊長!ゆわれて時限爆弾の解除しんとかんだん。青いのと黄いないのとどっち切ればいいか分からんよを。」

  (隊長。時限爆弾の解除命令を受け現在実行中ですが青いコードか黄色いコードかどっちを切断したらよいのか分かりません。)

「おい分からんだけえ。なんで分からんよを。ほっぽかいときゃ爆ぜるだら?」

  (判断つかないのか。何故分からないのだ?このままだと爆発するんだろ?)

「知らんよを。むこうだってわざと分からんくしてるだもんで。」

  (分からないんです。相手が巧妙に仕掛けてあるのもですから。)

「爆ぜるまであとどんくらい時間あるよを。」

  (爆発するのは後どれくらいの時間なんだ?)

「5分切るくらいかやあ。」

  (およそ5分切るくらいであります。)

「やあ馬鹿っつら。5分ばかじゃ逃げおおせんじゃんかあ。なんとかせよやあ。」

  (おいおい勘弁してくれよ。5分ぽっちじゃ逃げ出すことも出来ないじゃないか。なんとかしろ。)

「ふんだだこんこいたってどっちゃあ切っていいだか分からんだもんしょんないじゃん。」

  (そう申されましてもどちらを切っていいのか分からないのでありまして如何ともし難い状況であります。)

「しょんねえなあやあ。はあでどっちゃでもええで切ってみよやあ。」

  (致し方なしか。もうどっちでもいいから切ってみろよ。)

「いっそのこと両方切っちゃうかあ。」

  (いっそのこと両方切ってしまいましょうか。)

「そりゃこおゆう場合のお約束としてまずいらあ。」

  (それはこういう場合のお約束としてまずいんじゃないのか?)

「隊長それってテレビの見過ぎじゃね?」

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