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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

みんなエスパーだよ 第1話

ドラマの感想ではありません。

三河弁が炸裂してるドラマということで

遠州弁と三河弁の違いを勘繰ってみようかという内容。

先に結論書くのはどうかとは思うが

遠州弁と三河弁は大きくは違わないが細かい機微(ニュアンス)の部分は違うものだというのを感じた。

まず、ドラマで使われる三河弁が実際使われている三河弁かという点について。

往々にして「なんちゃって」みたいな「もどき」方言なドラマが多いという点、次に役者さんは地元民ではないことが多いだけに抑揚が正しいかどうか怪しいという点、この2点はドラマ・映画においていぶかしく思わざるを得ない点なのだが

このドラマの監督の園子温監督は愛知県豊川市のご出身という付け焼刃ではない三河弁の使い手であろうと推察される。

そういう人が監督されてるんだから、それ相応に信ぴょう性は高かろうと踏める。

抑揚については役者さんの面子からして本来共通語の使い手さんばかりだから、鵜呑みにするわけにはいかないだろうかも。

ということで、言葉づらだけに絞って抑揚については比較しないという方向でいこうかと。

で、

まずさっと観ての気付いた違いをば列挙

共通語→三河弁→遠州弁の順で

共、なあ凄いだろ?→三、なあ凄いだら?→遠、なあ凄いら?

共、持って行きなよ→三、持ってきりん→遠、持ってきい・持ってきない

共、見ようよ→三、見よまい→遠、見るかあ・見まい

共、寄っていこうよ→三、寄ってこまい→遠、寄ってっかあ・寄ってきまい

共、彼女いるんだよ→三。彼女おるんえ→遠、彼女いるにい・彼女いるだにい

とまあ、ぱぱっと一回観ての違い。「見よまい」は遠州でも使わなくはないが改まった感じがして普段使いではない。

三河弁と遠州弁は似ている癖に同じ言葉でも異なる意味使いになってややこしいというのが「だら」であろうか。

「なあ凄いだら?」は遠州弁だと「なあ凄いんだろ?」という意味なって凄いだろ?と同意を求めるのではなく凄いんじゃないのか?と尋ねているということに変わってしまう。

全く遠州では使わないのは「おるんえ」であろうか。

モロ名古屋的な言い回しもやはり結構あったなあと思えた。

個人的感想としては夏帆さんは上手い。天然コケッコーでの石見弁も(石見弁を知ってるわけではないんだが)上手いと感じたが、三河弁の抑揚もとても自然と感じる。

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