遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「~だっぺ」・「いなかっぺ」とかいう「っぺ」・「ぺ」。
「田舎者」は「いなかっさー」と「っさー」であり遠州弁では「っぺ」という言い回しはしない。愛称とかも同様に「しげっぺ」とかではなく「しげさあ」とかである。
辞書によると「ぺ」(接尾語){兵衛の変化「ぺい」の短呼}①非都会人的な(洗練されていない)人に対するけいべつの意を表わす。②身近の人の名前につけて親しみの意を表わす。とある。「さ」は辞書には載っていなかった。
遠州における「ぺ」の印象は「屁」が先ず第一に思い浮かばれ、すかしっぺ・最後っぺとかいった「屁」についてしか言葉が浮かんでこない。
そうはいっても全く使われないと断言する訳にはいかず、例えば「言いだしっぺ」とかは使っている。他の言い様を知らないということもあろうが。
辞書にある①の意味での使い方は遠州でも使う。使い分けとしては「っぺ」は軽蔑で「っさー」は愛嬌(愛称)という使い分けであろうか。個人差はあろうが「っさー」は侮蔑的に言う際には普通は使わないものである。(言われた方はどう捉えるかは別としてだが)。侮蔑的に使うとしたら「っさ」の方であろうか。例えば「田舎っさ」とかだと①の使い方で「田舎っさー」だと②の使い方に近いみたいな。
②についてはこれも個人差・地域差はあろうがあまり芳しくないところである。遠州で親しい証として愛称とかで「っぺ」を使ったとしたらそう呼ばれた方にしてみればいい気はしないところではあろうから注意が必要ではある。
つまり「っぺ」と同じ意味をなすのは①の意味の場合遠州では「っさ」②の意味の場合は「っさー」ということであろうかと。あくまで私見である。
①・②以外の使い方として「っさー」は以下のようなものがある。同じ言葉かどうかは定かではない。まあ当然他人の空似で別の言葉であろうが。
使い方例としては
「もっさりとしてるなよ。」を「もっさーとしてんじゃねえわ。」
「一度にどっさりと寄越すなよ。」を「一遍にどっさーと寄越すなや。」
こういう言い回しの効能は「うんざり」といったニュアンスが籠もるところであろうか。