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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ありく

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ありく

「歩く」。

「ありいてだりい」(歩いてだるい)とかで使えそうな感じもするところであるが文字言葉なのか話し言葉なのかが分からないので滅茶苦茶だと言われるだろうかな。

古語辞典の説明では「あゆむ」が足を一歩一歩進める意味であるのに対して、これはあちこち巡り歩く意。訳としては「あちこち歩く」・動き回る」・「色々巡る」・「~して歩く」などがある。そうな。

いずれにせよ今この言い方したら舐めた物言いと受け取られるだろうなきっと。

遠州弁と合わせると「くり」が合いそうで

「ありくりまわる」とすると「嫌になるほど歩き回る」って意味に思えるな。ってこれ実際遠州弁にあるじゃん。

つうこたあ何か。「歩く」が遠州弁的に訛って「ありく」と言ってたんじゃなくてもともとそういう言い方がちゃんとあって遠州弁はその名残が生きてるということだったのか?

ただし単品で「ありく」という使い方は遠州でもしていないところである。

例文

「さんざっぱらありくりまわってどだるくてばかえらいやあ。はあ死ぬわ。」

  (散々に歩き回って疲れてしんどいよう。もう無理。)

「なにょうぶ~たれてるだあ。今日だけじゃないだにい。今日も明日もあさってもこんなん続くだにい。」

  (なに泣き言言ってるんだよ。今日だけじゃないんだぞ。今日も明日も明後日もこんなのが続くんだぞ。)

「勘弁してやあ。誰かほかにいんだけえ。」

  (勘弁してくれよ。誰か他に人いないのかよ。)

「いんわなあ。この不景気じゃ。」

「不景気のせいけ?ふんだだこたあないらあ。」

  (不景気のせいなの?そんなことはないだろうに。)

「まあこの仕事選んだてめえを恨むだな。」

  (まあ恨むとしたらこの仕事選んだ自分を恨むんだね。)

例文音声はこちら

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