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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

いんくなる

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いんくなる

「いなくなる」。関西系の表現であろうが遠州でも普段使われるということで。他には「おらんくなる」という言い方とかもよく使われる。

決して暗くなるみたいな意味の「陰くなる」とかいうものではないし意味不明だが「インクなる」とかいうものでもない。

「いないものだから」は「いんもんで」

「いなくなれ」という「いね」という表現はまったくしない訳ではないがほとんど使われない。こういう場合方言ではないが「消えろ・けえろ」とか「もこういけ・どっかいけ」・「いらん」とかが使われることが多い。

例文

「まあたどこぞにほっつき歩きいっただか知らんがいんくなったぁ。」

  (またどこかにほっつき歩きにいっちゃっていなくなったよ。)

「しょっちゅういんくなるでねえ。注意しんとを。」

  (気をつけないとしょっちゅういなくなるからね。)

「どう注意せりゃあいいっちゅうんでえ。」

  (どう注意しとけばいいのさ。)

「無理かあ。」

  (打つ手なしかあ。)

「だらあ。ホントしょんない。」

  (そうだろ。もうどうしようもないよ。)

「いんくてもとんじゃかないようにてめえの腕あげてくしかねえだかいや。」

   (いなくても別に影響でないように自分の腕みがいてくしかないのかな。)

「やっきりこくけど、それん正解んなるだかいやあ。」

   (頭に来るけど、それが正解になるのかなあ。)

例文音声はこちら


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