遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「言う」をいうと発音する人は遠州では少ないと思われる。普通は「ゆう」が多い。
「よをゆうた」(よく言った)・「よをゆうわ」(よく言うよ)・「なんちゅうことゆうよを」(なんて事を言うんだ)・「ゆったもん勝ち」(言った者勝ち)・「ゆわん方悪い」(言わない方が悪い)・「ゆっちゃかんでねえ」(言ったら駄目だからねえ)などなど
例外的な「なんちゅうこんいいくさる」(なんてことをゆうんだ。)ものもある。中にはきっちし方言を守って「なんちゅうこんゆいくさる」と言う人もいるが。そういう方向で、「言い草」を「ゆいぐさ」と言う人も当然いる。「物言い」だけは今のところ「ものゆい」と言う人に出会ったことは無い。
言うと云う表現のほかに
「こく」・「たれる」などもある。
*たれる 文句たれる・ぶ~たれる・ぐちたれる
あまり前向きな言葉に対して使われる表現ではない。
*こく なにこく(なにを言うか)・ぶつくさこく・ためこく(タメ口を言う)
こいた、こきゃあは同じ
*ゆう なにょゆうだあ・なんでそんなことゆうよを・よおゆうわ・わしんゆうこん聞けんだか
例文
「ああそおゆうこんゆうだあ。ふ~ん。」
(嗚呼そう言う事を言うんだ。へ~。)
非常に突き放した嵐の前の静けさのような冷たい表現。その雰囲気を察知して
「いや、わし別にそうゆうつもりで言ったじゃないだに?」
「じゃどうゆうつもりでゆっただ?」
言い訳したために逆に火に油を注いでしまった会話。この後は沈黙か早々に退散となるが一番。