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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

次男坊

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次男坊

言葉そのものは共通語で意味的な地方性とかは存在しないのだが。

共通語だと子供に対して使う表現で大人に対してあまり使わないが遠州では幾つになっても使うところが地域性であろうか。

自分の弟を指す場合は「舎弟」・「舎っ弟」。

よそ様の弟を指す場合に「次男坊」と言う。もちろん三男なら「三男坊」。

例文

「あそこんほんやけえ。」

  (あそこが本家なの?)

「あそかぁしんや。次男坊んちでえ。」

  (あそこは分家。次男の家だよ。)

「ほんじゃほんやはどこよを。」

  (それじゃあ本家はどこなの?)

「わしんちでえ。」

  (俺の家。)

「うっそお。おんしゃが次男坊にめえるやあ。」

  (ホントかよ。お前の方が弟に見えるぞ。)

「つうかわし間借りの居候だもんで。ほんやはいとこでえ。」

  (というか俺間借りしてる居候。本家はいとこなんだ。)

「なんだぁ。ややこしいなあやあ」

  (ああそうなの。複雑なんだね。)

例文音声はこちら

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