遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「しょうがないだろう諦めろ」という意味。言い訳の場合には「こういうことだからしょうがないだろう納得してよ」という意味で使われる。この言葉の前に理由もしくは言い訳が述べられていることが多い。同意を求めているニュアンスを含むのでこういわれたら返答を返さなければならない事が多い。
「しょんないじゃん」の場合には単純に「仕方ないだろ」という意味で同意を求めるニュアンスではない。むしろ強制的に納得させようという強引さがあることが多い。
「しょんないにい」だと「予め行っておくけどしょうがないよ」という予告しょうがないみたいな感じ。
「しょんないだあ」だと「しょうがないんだよ」というお手上げ状態で自分ではどうしようもないと諦めている状態を述べている。
「しょんない」は共通語だと「ドンマイ」と同じ励まし的な使い方や因果を含める感じがとか多い。ただし「まあしょんない」はこういう使い方だが「ホントしょんない」だと使えない奴という意味になって必ずしも「ドンマイ」的意味ばかりではないのだが。
例文
「これ発送期限今日の午前までじゃなかったっけか。」
「さっきい気いついただよ。でもはあ間に合わんでえ。だで今更届けえ行ってもしょんないだあ」
(さっき気づいたんだ。だけどもうどうせ間に合わないから今更届けに行っても仕方ないんだ。)
「馬鹿こいちゃかんて。行って置いてこんでどうするよを。頭下げるくらいしんと次無いにい。」
(何言ってるんだ。行って置いてこないでどうするって言うのさ。謝るくらいのことはしないと次は無くなるよ。)
「ゆうとっけど納期のこんじゃないだあ。どっちゃみっちゃうちんとこのははあ使わんって言われとっただで、持ってっても結局返品になっただで。ホント、はあなにしてもしょんないにい。」
(言っておくけど納期の事じゃないんだ。どのみちうちの商品はもう使わないって言われてたんだから。持って行っても結局は返品になるんだ。本当にもうなにしようがどうしようもないよ。)
「お得意さんなくいたっつってそれまるさら課長にゆえりゃあわし別に構わんけどな。」
(お得意さんをなくしたってことをそのまま課長に報告できるんならまあ別に俺は構わないけどね。)
「課長諦め悪くてホントしょんないでな。ぐちぐちゆわれかねんでそんなこたあゆわんけど。」
(課長諦め悪くてしつこいからなあ。ねちねち言われかねないからそうは言わないけど。)
「じゃどうゆうよを。」
(それならどう言い訳するんだ?)
「しょんないらあ?だですっとぼけまいか。」
(どうしようもないだろ。だからさ、すっ呆けとこうよ。)
「やなこったい。しょんねえやっちゃなあ。わし知らんでねえ。」
(御免こうむる。どうしようもない奴だなあ。俺はどうなっても知らないからね。)
例文音声はこちら