「おこれておこれてしょんない。ほんとやっきりこく」
肝は「おこれて」を二度言うところであろうか。
「おこれてしょんない」だとプンプン程度だが「おこれておこれてしょんない」ではムカムカという勢いとなる。
「ほんと」は「しょんない」に付くことも有り、その際には「ばかやっきりこく」になる傾向が強い。
訳すとしたら
「怒髪天を突く」
みたいな怒り心頭の最上級表現で間違いないだろうな。
ただし手を出すことなく抑えているという、感情の暴発を寸前で思いとどまってる状態であろうか。
なので下手な対応をとると堰を切ったように修羅場になりかねないので注意が必要である。
瞬間的なものというよりも暫く尾を引く怒り具合ではある。
ムカッと来たその場で発するものではなく、後になって思い返しても怒りが再燃してくるみたいな状況で使われるものである。
例文
「うーばかおこれるう。おこれておこれてしょんない。ほんとやっきりこく。」
「なにあったでえ。」
「順番待ちで並んどったら目の前でいきなし割り込みされた。」
「そりゃかんのっ。文句ゆっただか?」
「ゆったよを。ゆっただに、日本語わかりませーんみたいなつらして屁の河童こいてけつかった。どこんどうみても日本人のくせして。」
「そおゆうときゃあ、あ、そこんさあ1万円札落ちてるとかゆって振り向くかどうか試してみりゃいいじゃん。」
「んなコントみたいなことでけすかあ。」
「まあ遠州弁きつ過ぎてほんとに意味わからんかったかもしれんなあ。なにゆったよを。」
「やあばかっつら、なにょおこすいこんやってるだあ。つった。」
「もろ遠州弁じゃん。よその衆じゃわからんだらあ。」
「むかついてることくらいは伝わるらあ、いくらなんでも。」
「そりゃまあの。」
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