遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「ばっか」はばかり・ばかし言う意味。「ばっかじゃないの」という馬鹿と言う意味とは異なる。しかしながら近い言葉で「ばか」と言う言い方もあるにはある。ただしこちらは「~くらい」というニュアンスになるので「くらい」と「ばかり」の違いはある。「ちっとばか」(少しくらい・ちょっとは)、「ちっとばっか」(少しばかり・それっぽっち)というように。おんなじじゃねえかといわれればそれまでだが。
「ばか」(BAKA)の変形で「ぱか」(PAKA)というのがあり意味は同じだが言い易いように変形したと想像される。「これくらい」を「これっぱか」というように。ちなみに「これっぱっか」という言い方はあまりしないが意味としては「これっぽっち」となる。なるにはなるが普段は「これっぱか」で通用するし共通語でも「こればかし」なんて言わないので解釈としては苦しい。ちなみのちなみで「こればか」(KORE BAKA)という言い方はない。ちなみのちなみのちなみで、「こればっか」(こればかり)と言う表現はある。
例文1
「そんなねえちっとばかのこんでひゃあひゃあゆう奴は嫌われるにい。」
(そんなねえ少しのことで大袈裟に言うような人は嫌われるよ。)
「なんか言やあ、いつも、そればっか。はあ聞き飽きたわあ。」
(何か喋るといつもそう言う。もう聞き飽きたよ。)
「いくらゆってもきかんでゆうたってしょんないだけどね。」
(何度言っても聞かないんだから言うだけ無駄だけどね。)
「なんでうちらばっかにそんな厭味ゆうよを。」
(どうしてうちらばかりにそんな厭味を言うの?)
「厭味じゃあらすかあ。本音だにい。」
(厭味じゃないよ本音だよ。)
「余計悪いじゃん。」
例文2
「よし。これであたあ、やるばっかしでえ。」
(よっしゃ、これで後はやるだけだ。)
「あんたあなによー。これっぱかしか用意しとらんの?」
(あんた何?これっぽっちしか用意してないの?)
「なにがぁ。全部で三人だらあ。これで十分じゃん。」
(いいだろ。全部で三人だろ?これで十分じゃないか。)
「なにゆってるよを。三組!三人じゃないにい。」
(なに言ってるの三組!3人じゃないよ。)
「はははははは・・・。」
「なに笑ってるよを。」
「はあ嗤うしかありもしん。」
(嗤うしかないだろもう。)