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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

しんでやあ(せんでやあ)

大いなる誤解を受けやすい表現であるが決して「生き死に」にまつわる事などではない。

「しないでよ」と言っている。「ない」が撥音便化して「ん」になったというお話し。

イントネーションが異なるので実際耳で聞くにおいて聞き違えすることは決してないのであるが文字にすると誤解を招くよなあと思って。

「はあしんだ?」(もうやらない?)

「はあしんだ」(もうしないんだ)

「歯が死んだ」訳でも「既にご臨終」という訳でもない。

「もうしんでよ」(もうしないでよ)

決して生死について強要してる訳ではない。

なんてキリがないのでこの辺で。とにかくそういうことではないので決して遠州弁は物騒な言葉使いではないと言いたいのである。

例文

「なにい もう さっきから なにちょろちょろ ちょっかいかけてくるよを。邪魔でしょんないで止めて。」

「いいんじゃん暇でしょんないだでかまってやあ。」

「あんたよくてもこっちが困るのっ。それんこれから細かい作業するだで はあしんでやあ。」

関西寄りの言い方のようにも思えるところであるが関西の方では「せん」を使うであろうから「はあせんでえ・せんといて」とかになるのかな。

遠州は「しん」(しない)も「せん」(せぬ)も「へん」(せぬ)も使う地域なので言い方のバリエーションは豊富である。豊富すぎて順序だって考えられないところであるが。

しいて区分できる点を探すとしたら「せん」は高年齢層で「しん」はそれ以外と分けられる傾向があるのではないか。「へん」についてはそういう傾向は掴めない。

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