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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ちっとたったら・ちっとしたら

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ちっとたったら・ちっとしたら

「少し経ったら」。「間を空けて」・「時間を置いて」とかいう意味。つまり「ちょっとしたら」・「暫くしたら」とかいうこと。まあ特に説明の必要もないのであろうが、こういう言い方は共通語を使う人はしないだろうと思って記載。

ちなみに「ちっと」は辞書にも記載されてる共通語で方言でもなんでもない。でも共通語的には「ちょっとたったら・ちょっとしたら」と言うだろうなと。まあ些細な事ですけど。

「ちっと」(少し)とはどれくらいの時間の経過を指すのかは個人差が大きいので明確には言えないのだが「ちっとたったら」より長ければ「ちいとたったら」・「すこしたったら」「まあちっとたったら」でそれより長かったら「ええ加減たったら」でもっと長かったら「だいぶたったら」・「がんこたったら」それより長ければ「やあっとたったら」とかになる。(勿論これ以外にも言い方はあるのであくまで一例。)

同じような言い方では「あいだおいて」というのがあるがこれもとくに遠州独特というわけでもない普通の言い回しであろう。間の感覚は「ちっと」とかのような細かさはないのでどのくらいという時間的な事は言っていないことになる。

「あいだ」を「あいさ」と遠州弁では言うと以前書いたがこの場合においては「あいさおいて」という言い方はしない。「あいさ」というのは「空いている空間」つまり「隙間」みたいなもんで時間的な「間」を指す表現ではないということであろうか。

「ちっと」に近い言い回しで「ちょっくら」というものがあるがこちらの場合「ちょっくらしたら」という言い方はするが「ちょっくらたったら」という言い方はあってもおかしくは無いだろうがまず聞かない言い回しである。こういう状況では「ちょっくら後に」という言い方が普通使われる。こうした場合の「ちょっくら」も「あいだおいて」程ではないがどのくらいという時間は触れていない感じである。というのもなんか他の用件を済ましたらみたいな時に使うことが多いからであろうか。

例文

「やあがんこに混んでるなあやあ。待ってたらあんた昼休み終わっちゃうにい。他行くかあ。」

  (うわあ凄く混んでるよ。順番待ちしてたらこれじゃあ昼休みが終わってしまうよ。他のところにしようよ。)

「どこんさあもおんなじようなもんだらあ。時間が時間だで。いちおお他んとこ行ってみすけど他も混んでたらちっとしたらまた来てみまい。ここホント旨いだでえ。」

  (昼の時間なんだからどこも同じようなものだろう。一応他のお店に行ってみるけど他も混んでるようなら間を空けてもう一度来てみようよ。本当にここは美味しいんだから。)

「旨いなあええけど間に合わんかったら悲惨じゃん。」

  (美味しいのはいいけど仕事時間に間に合わなかったら最悪だよ。)

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