遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
「もう随分経つんだろ」と言っている。はしょった言い回しという事。
「はあ」がつかずに「随分だらあ」だけでも「相当だろう」みたいな使い方もしないことはないが「随分じゃないか」(ひどいじゃないか)という意味で使われることの方が多い。
「はあ」ではなく「もう随分だらあ」だと「もう随分経つんだろ」という意味でも使うが「全くもうひどいじゃないか」という意味で使われることも多いので、区別するために「はあ随分だらあ」での「はあ」の訳は「もう」というより「すでに」と訳した方がすっきりはする。
辞書に書かれてある「随分」の意味は「普通の程度を越える様子」という意味と「相手のひどい態度を責める様子」という意味の二通りが説明されている。「はあ」を使うと前者の意味使いでそれ以外では両方の意味を為す使い方があるが主には後者での意味使いとして使われる事が多いのではなかろうか。
知ってしまえばどうという事も無いのだが、遠州弁を知らない人がいきなりこう言われるとおそらく「え?」となるだろうかなと思って記載。
「随分」以外では「がんこ」という言い方もする。意味はほぼ同じ。
例文
「わしまだ打鍵でけんだけん。何やりゃいいよを。」
(自分まだ打鍵作業出来ないんだけど。何をすればいいのかなあ。)
「何やりゃいいよってあんたこの会社何年居るよを。はあ随分だらあ。」
(何すればってあんたこの会社勤めて何年になるの?もう大分経つんだろ。)
「居たにゃ居ただん別ん部署だったもんで作業とか知らんだよ。」
(それなりに長くはいるけど別の部署に居たんで作業手順とかは知らないんだ。)
「そんなんでわしみたいなバイトよりかいい給料貰ってるだでいいねえ。」
(そんなので俺みたいなバイトよりもいい給料貰ってるんだからいいよな。)