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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

どぶしょい

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どぶしょい

以前書いた「ぶしょい」の補足みたいなもん。

「どぶしょい」・「ばかぶしょい」は「ぶしょい」(格好悪いとか言う意味)の強調した言い方である。その中間的な「こぶしょい」という言い方があるかというとそれはないかも。こういう場合は「こぶしょったい」という言い方を私はするのだが。なお、「ぶしょい」と「ぶしょったい」とでは「けむい」(煙い)と「けむったい」と同じような違いがある。

「ぶしょい」はどういう場合に使われるかというと、「不精」が訛ったものだとして、なおかつ「不精な佇まい」みたいな意味が短縮されたものという事で考えれば場に相応しいものではないとかいう場合に使われるのではないか。冠婚葬祭に普段着で行くとかみたいな。

もちろんセンスがないとかいう見た目そのものが見苦しい場合にも使われる。

どちらにしても「恥ずかしい」・「恥じ」というニュアンスが籠められていることは共通している。

「ど」や「ばか」といった強調形にするのはより強く制止させたい意思を表わすためであろう。「ぶしょい」だと考え直しなよ程度だが「どぶしょい」だと止めなと制止してる感じになる。普通は「どぶしょいでやめな」というのであるがこれより強く制止する感じだと「どぶしょい」・「ばかぶしょい」とだけ言い放つ。

例文

「あんたあによをそれ着てくう。どぶしょいだで止めない。」

「どこがよを。別におかしくありもしんに。」

「そりゃ破けてるとかじゃないけどやっぱ変だって。」

「失礼しちゃうやあ。どこが変っつうよを。」

「あのさあ。その格好で寝てるだでそれパジャマみたいなもんじゃん。パジャマで外出るのはやっぱおかしいらあ。」

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